クライアント企業への指導の中に、「論理思考力強化」というプログラムを入れている。

先日も2時間半使って、「論理思考力強化」の講義を行った。

シンプルに考えること、思い込みを如何になくせるか、ということをいつもお話しする。

普段、会社の中で起こっている様々な問題や、世の中で起こっていることの本質をいかにシンプルに捉えるかという練習をする。

問題を起こしている人間の行動、その行動を起こす直接的な目的と、その目的と対立する別の目的、さらに対立する2つの目的を生み出す組織や社会の大方針は何かということを、それぞれシンプルに、思い込みや勝手な解決策のような考えを排除して表現していく練習だ。

技術のことを良く知っているから、このような捉え方も簡単にできると思うと、結構そうでもない。

いや、普段理詰めで考えることが多い技術者が、意外に苦手なことなのかもしれない。

特に、思い込みや勝手な解決策を、問題を捉えるときに入れ込んでしまう。

先日講義をしたクライアントでは、製品開発組織の中には問題が山積していて、忙しすぎる、やり直しや市場クレームがなかなか減らないなど、問題はたくさんあるはずなのに、それを分析して、ひとつひとつ大問題の根本原因を探そうとすると、なんだか愚痴合戦のようになってしまう。

普段の活動に出ている症状、その引き金になる人の行動、組織のジレンマと解決策(案レベル)がごちゃごちゃになって話し合われるのだ。

これらを講義の中で演習として、出ている症状、この症状を起こすのは誰のどんな行動か、その行動の目的、その目的を導く組織の大方針という抽象度のレベルを変えながら、それぞれをシンプルに捉えていく練習をすると、少し納得した表情に変わっていく。

この変化を見ていると、こちらもホッとする気持ちになってくる。

技術者は往々にして国語力が弱いのかもしれない。

福嶋隆史さんの「本当の国語力」が驚くほど伸びる本、というのがあるが、その中で福嶋さんは、国語力は簡単にアップできる。言い換える力、比べる力、辿る力を身につけることだと教えてくれます。

「論理思考力強化」プログラムの中でやっていることも、まさにこの3つの力を強化していくことだ。

私の経験から、こつを掴めば、実はこの能力を身につけるのは難しいことではない。

個人差はあるが、一週間、一日一回の練習と添削をすると、思考方法に変化が現れる。

是非、体感していただきたい。

 

 

 

 

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