研修コース例 ~経営幹部候補育成研修

 

 

次世代のリーダーとして企業を背負っていくためには、その自覚と覚悟も必要です。

10年後に大きく成長するために、何を学び、どんな人間になると決めるのか、その覚悟を付けてもらう研修です。

経営を学び、ものごとを正しく判断する目を養い、行動できる人間になるために、企業の中での自分の現状を正しく見つめ、キャリアアップのための行動計画を立てていきます。

 

 

経営幹部候補育成研修のご案内

研修の目的

経営者から見て次のリーダー候補と考えていても、本人にその自覚と覚悟がなければ本当に期待できるのか、いつになったら大きな仕事を任せられるのかが不明なまま時を過ごすことになります。

技術者としての仕事もこなしながら、将来の幹部候補として何をどんな風に学んで自分を磨いていけばいいか、本人も周囲も良くわからないということはありませんか?

中小企業の存続は次世代リーダーの育成にかかっています。

次世代リーダー候補としての自覚を持ち、自分の成長の計画を自身で立て、学習と自己変革の宣言をします。

経営とはそもそも何か?財務諸表から経営状態をどうやって読むか?

事業計画とは何か?そもそも事業とは何か?

経営とは何かを意識し、企業研究によって他社の成功事例を知ることで、世の中における自分自身のポジションを理解し、自社に対する貢献度を考慮しつつ自分と目指すべき人物像のギャップを埋めるキャリアプランを作成していきます。

最終的に、10年先を考えた自身の覚悟、成長のプロセスを上層部に宣言します。

受講対象者

上層部が指名した次世代リーダー候補で、45歳くらいまでの前向きに取り組める人。

専門分野に集中したいという人よりは、幅広い知識を求めるジェネラリストタイプが向いています。

この研修で学べること

この研修を通して学べることは以下のようなことになります。

  • 問題を正確に思い込みをなくして捉える論理思考力
  • 経営学書の選び方、読み方
  • 事業計画書の書き方
  • 財務諸表の重要要素
  • 成功企業研究(トヨタ、富士フィルム、その他)
  • マーケティング思考
  • 戦略思考

 

研修内容

研修は、1回あたり4時間で12回を予定。

最終回には上層部も参加いただき、メンバーの覚悟、キャリアプランに対しフィードバックをいただく。

第1日以降は、オフラインにて講師と受講者の1対1の添削指導と課題図書(経営学書)の読書課題が入ります。

第1日 論理思考力強化

  1. TOC(制約理論)思考プロセスとは
  2. 問題を正確に捉える対立解消図(クラウド)の使い方
  3. 本質を追及する2つの言葉
  4. 演習:問題の本質を追い込む

※ 第1日以降、受講者と講師の間で問題分析の添削指導を継続し、課題図書を1月に1冊読む

第2日 技術経営(MOT)の概論

  1. 価値創造と価値獲得
  2. コア技術戦略とイノベーション
  3. 組織構造とマネージメント
  4. 企業研究1(コア技術で勝つ企業)

第3日 マーケティング理論(1)

  1. マーケティングの進化
  2. 経営課題に直結するマーケティング思考
  3. マーケティング理論とジョブ理論(JTBD)
  4. イノベーションを起こすJTBD-Pのフレームワーク
  5. 演習:JTBD-Pによるアイデア発想

第4日 マーケティング理論(2)

  1. 顧客のジョブの理解
  2. 顧客の真のニーズに迫る顧客観察と質問
  3. ストーリー思考とデザイン思考
  4. JTBD-Bを使ったイノベーション
  5. 演習:JTBD-Bによる事業創出

第5日 戦略論

  1. 戦略の基本構造
  2. 戦略と3C、SWOT分析
  3. 時代の流れを読む
  4. ポジショニングの取り方
  5. 演習:自社の戦略を立てる

第6日 財務諸表から経営状況を読む

  1. 財務諸表の概要
  2. 業界、業態による財務諸表の特徴
  3. 企業研究2(財務諸表から企業を推測)
  4. 演習:財務諸表からの決断

第7日 トヨタの組織力

  1. リーン生産方式とは?
  2. トヨタの製品開発システム
  3. チーフエンジニア制度と組織能力
  4. 考察:トヨタの組織力から学ぶこと

第8日 新規事業の事業計画

  1. 事業計画とは?
  2. 事業計画書の書き方
  3. 演習:たこ焼き屋の事業計画書を作る

※ 事業計画書の作成は持ち帰り課題とし、次回に発表、共有

第9日 事業計画書の評価

  1. 事業計画書の共有
  2. 意見交換
  3. 解説:事業計画の重要ポイント
  4. 演習:事業計画書の修正

※ 戦略的要素、現実的な行動計画が描かれているか

第10日 自分の棚卸しと目指す人物像

  1. 自分の棚卸し
  2. 棚卸しの相互評価
  3. 目指す人物像と自分とのギャップ分析
  4. 自社の現状認識と現状打破への貢献
  5. 実習:自分のキャリアプランの策定(1)

※ キャリアプランを持ち帰り完成させる

第11日 キャリアプランのレビュー

  1. 講師と個別面談でキャリアプランのレビュー
  2. 解説:戦略性、自社への貢献度、チャレンジ度、具体性など
  3. 経営幹部候補としての覚悟について

※ 個別面談と全体での解説をもとに最終報告(研修の学び、学びを活かした自社貢献、自身のキャリアプラン、覚悟)を持ち帰り作成

第12日 経営課題克服のためのアイデア共有

  1. メンバー全員の最終報告発表(上層部参加)
  2. 上層部との意見交換
  3. 総まとめ(講師、上長)

 

※ 上記研修内容は一例を示したもので、各企業や受講者の状況によりアレンジは可能です。

 

講師

フューチャーシップ(株)代表

賀 門 宏 一

 

 

 

 

投稿者プロフィール

賀門 宏一製品開発革新のプロパートナー
フューチャーシップ(株) 代表取締役
技術者のキャリアアップ請負人。日米複数の製造業で製品開発現場30年以上の経験、エンジニア育成の経験をもとに、エンジニアの活性化を通して日本企業の再生を目指し奔走中。
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