かつての部下からの相談

先日、Facebookのメッセンジャーに、かつての部下から連絡があった。

当時、直接の部下ではなかったが、仕事上のことで何度か相談に乗ったことはあった。

しかし、その彼は、私が在職中に外資系企業に転職していったのだった。

その彼がどうしたのだろうと思うと、転職について相談したいとのことだったので、会社帰りに一杯やることにした。

30歳代半ばで、一年ほど前に結婚もしたらしい彼は、表立った疲れは見せていなかったものの、話を聞いていると、この2年の間に2度、メンタルで休職を余儀なくされたとのことだった。

聞いている方も辛くなるような話だった。

この時点で、私から言わせればドクターストップだ。

でも、彼には現実的な様々な悩みがあって、転職すべきかどうか、するとしたらどんな仕事ということが自分で整理がついていない様子だった。

彼はソフトウェアエンジニアで、それは彼にとって一生やっていたい職業のようだったが、私が10年後、20年後、あるいは60才になったときに、どうなっていたいの?と聞くと、マネージャはいやで、ずっとコードを書いていたい、それ以外のことは良くわからない、ということだった。

私は、これが、この彼だけの問題ではないことを知っていた。多くの技術者、エンジニアが、技術で生きていきたい、と思いながら、その先の人生をあまり深く考えていないのだ。

そして、決定的なことは、”自分の幸せ”が何かが、イメージできていないのだ。

私は彼に、”自身の棚卸し”を勧めた。私のコンサル活動でも使っている”棚卸し”フォーマットを紹介した。

毎日が楽しい生き方を、始めから諦めている人は意外に多い。

自分がやりたいこと。

自分が出来ること。

そして、自分にとって大きなメリッがあること。

この3つを探し続ける意味は大きいのだ。だから、そこに時間とお金を使うべきだと私は思う。

技術者はもろい。まじめで繊細で壊れやすいのだ。

”戦略”は仕事上だけのものではない。人生の戦略も立てるべき。

”儲かる開発戦略”をいっしょにやっていこう!!

 

 

投稿者プロフィール

賀門 宏一製品開発革新のプロパートナー
フューチャーシップ(株) 代表取締役
技術者のキャリアアップ請負人。日米複数の製造業で製品開発現場30年以上の経験、エンジニア育成の経験をもとに、エンジニアの活性化を通して日本企業の再生を目指し奔走中。
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