研修コース例~TOCによる経営改革研修

 

 

経営の最大の目的は、儲け続け会社を存続させることだと思います。

高い収益、高い目標を達成するためには、組織力の強化、組織問題の解決が必要になります。

組織力の弱点や組織問題の根本原因を正しく掴み、戦略的思考で解決策を考え、解決策の評価を客観的に行って、副作用、障害に負けない組織改革、経営改革を行う考え方、具体的な手順を学び、同時に自身の思い込みを排除した論理思考力を鍛える研修です。

 

 

TOCによる経営改革研修のご案内

研修の目的

高い収益目標を掲げるけど、なかなか達成できない、ということはありませんか?

  • 組織問題があることも理解している
  • 従業員の質を高める必要も感じている
  • 何か面白い秘策があれば採用してみたい

そんなことを考えている経営者は多いのではないでしょうか?

これまで、本で読んだ手法をトライしてみたが、結局は途中で投げ出してしまった、なんて経験もあるかしれません。

世の中には、役に立つ手法や理論もたくさんありますが、その本質は当たり前のことを実直にやるということだと私は思います。

決して、魔法の道具があるわけではないのです。

手法や理論は、正しい道のりを、出来るだけ早く通っていけるように導いてくれる道具です。

この研修は、TOC(制約理論)という組織問題を正しく解決し、組織問題を確実に解決するための道すじを教えてくれるツールを使って、御社の経営課題に立ち向かいながら、問題解決のアプローチ、思い込みを排除する思考プロセス、自分で考えて道を切り開く問題解決力、行動力を身に付けることを目的とします。

受講対象者

社長の右上で経営企画などを担当する役員クラスから、将来を期待する若手社員まで幅広く受講いただけます。

グループ討議なども行いながら、会社の問題を深く議論するため、多少レベルの異なる方々が含まれるメンバー構成をお勧めしています。

例えば、

  • 経営幹部レベル 1名
  • 部課長クラス 1~2名
  • 若手社員 数名

のような構成で、研修内容がすぐに現場で生きるような体制にすることが望ましいです。

この研修で学べること

この研修を通して学べることは以下のようなことになります。

  • TOC(制約理論)の思考プロセス
  • 問題を正確に思い込みをなくして捉える論理思考力
  • トヨタ式リーン製品開発
  • マーケティング思考による経営改革
  • ジョブ理論によるイノベーションの起こし方
  • 製品視点でなく顧客視点での思考法
  • アイデアを導く方法
  • 戦略思考

 

研修内容

研修は、1回あたり4時間で12回を予定。

最終回には上層部も参加いただき、メンバーからの提案をしフィードバックをいただく。

第1日以降は、オフラインにて講師と受講者の1対1の添削指導が入ります。

第1日 TOC(制約理論)の概要

  1. TOC(制約理論)とは
  2. 問題解決フレームワークの全体像
  3. 問題を正確に捉える対立解消図(クラウド)の使い方
  4. 演習:論理的な問題の分析法

※ 第1日以降、受講者と講師の間で問題分析の添削指導を継続する

第2日 トヨタ式リーン製品開発の概要

  1. リーン製品開発の歴史的背景
  2. チーフエンジニア制度
  3. セットベース開発
  4. A3報告書
  5. 知識資産を循環させる開発システム

第3日 マーケティング理論(1)

  1. マーケティングの進化
  2. 経営課題に直結するマーケティング思考
  3. マーケティング理論とジョブ理論(JTBD)
  4. イノベーションを起こすJTBD-Pのフレームワーク
  5. 演習:JTBD-Pによるアイデア発想

第4日 マーケティング理論(2)

  1. 顧客のジョブの理解
  2. 顧客の真のニーズに迫る顧客観察と質問
  3. ストーリー思考とデザイン思考
  4. JTBD-Bを使ったイノベーション
  5. 演習:JTBD-Bによる事業創出

第5日 経営課題と組織問題

  1. 経営課題と邪魔する組織問題
  2. 組織問題の連鎖構造
  3. 根本問題を追及する現状ツリー
  4. 実習:組織問題を出し切る

第6日 組織問題の構造化

  1. 組織問題の因果関係を探る
  2. 組織問題を対立解消図(クラウド)で表す
  3. 3クラウド法でコア問題を洗い出す(コアクラウド)
  4. 実習:コア問題の本質を捉える

第7日 現状ツリーを作って組織の現状を見える化

  1. すべての組織問題を因果関係で繋げる
  2. コアクラウドが因果関係の大元になっているか確認
  3. 実習:現状ツリーの作成(完成まで)
  4. 考察:組織の現状と現状ツリーが一致しているか?

第8日 コア問題に対する解決策(インジェクション)

  1. コアクラウドの分析方法
  2. コアクラウドの論理を破壊するインジェクション
    成功事例(トヨタなど)からインジェクションのアイデアを出す
  3. インジェクションへの障害と副作用
  4. インジェクションからのポジティブ連鎖
  5. 実習:インジェクションの精査(アイデアを洗練させる)

第9日 組織問題に対するゴールを設定する

  1. インジェクションの正の連鎖と負の連鎖
  2. インジェクションの連鎖図(未来ツリー)
  3. 実習:未来ツリーの作成
  4. 考察:未来ツリーが経営課題の達成ゴールになっているか?

第10日 ゴール到達までの障害を洗い出す

  1. 未来ツリーの状態までの障害を洗い出す
  2. 障害への対策を考える
  3. 未来ツリーを時間軸で捉える
  4. ゴール到達までの前提条件を考える
  5. 実習:マイルストーンの設定

第11日 経営課題達成までの組織の変化を読む

  1. マイルストーンを前進させる具体的行動
  2. 行動による組織変化の時間を読む
  3. 行動計画のリスクを再認識する
  4. 実習:詳細な行動計画に落とす
  5. 考察:もう一度、経営課題達成に向けた計画になっているか確認

第12日 経営課題克服のためのアイデア共有

  1. 経営課題に対するグループごとのアイデア発表(上層部参加)
  2. 上層部との意見交換
  3. 各メンバーの覚悟表明

 

※ 上記研修内容は一例を示したもので、各企業や受講者の状況によりアレンジは可能です。

 

講師

 

フューチャーシップ(株)代表

   賀 門 宏 一

 

 

 

 

投稿者プロフィール

賀門 宏一製品開発革新のプロパートナー
フューチャーシップ(株) 代表取締役
技術者のキャリアアップ請負人。日米複数の製造業で製品開発現場30年以上の経験、エンジニア育成の経験をもとに、エンジニアの活性化を通して日本企業の再生を目指し奔走中。
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